森の住処
長野県諏訪の別荘地に計画された週末住宅。木とコンクリートとの混構造、平屋である。コンクリートは熱を吸収しやすい。ゆえに夏は暑く、冬は寒い。冬季の最低気温がマイナス20度になるこの地域では、コンクリート壁を外部に露出 させず、内部に配置している。室内は暖炉や蓄熱式暖房器具の輻射熱によって暖められ、室内温度が下がり始めるとコンクリートの壁が蓄熱した熱を放熱してくれる。プランは寝室とバスルームのみを独立させ、和室やリビングなどはL字のコンクリート壁でさりげなく仕切っている。薪割りをするための土間、玄関横には薪割り、スキーウエアなどの乾燥を担う場をしつらえている。
Design: 眞田大輔 / 山田哲也
Structure: 名和研二(なわけんジム) / 皆川宗浩
Equipment: 島津充弘(島津設計)
Land: 長野・茅野
Client: 個人
Lighting: 三島立起(FDS)
竣工年月日: 2007年12月
用途: 個人住宅
構造・構法: 鉄骨コンクリート造一部木造
基礎: ベタ基礎
階数: 地上1階
敷地面積: 1585.07
建築面積: 106.24
延床面積: 97.2(29.45坪)