NZS コンクリート試験場 vol.1

●NZSは「すわ製作所」デビュー作品、オフィスですね?どのような経緯でつくられたのでしょうか。

NZS

独立して最初の作品ですね。コンクリート強度の試験場です。水中養生の試験をしたり。18歳のときに海で知り合った友人に「独立した」と伝えたら、「自由にやってくれていいよ」って。それで模型つくって図面書いて、プレゼンして

●仁王立ちしたような柱が特徴的ですね。
まっすぐにも建てられるけど、そうすると弱くなるから、ブレースをいれなくてはいけない。柱と梁というシンプルな構成に対して、ベタベタついてきてしまう。可能な限り削ぎ落としていきたいと。あとからつけてなにかを置換するというよりもそのもの自体が強固でありたいと。それをかたちにした建物です。

●当時、組み立て式のお茶室を飛行機でフランスにもっていったりしましたよね。
もともと構造自体が空間に影響していくようなデザインを、と考えていました。明快な構成を追求したいと。オフィスと試験場なので細かい機能はなくて。機械、水槽のエリアをつくるくらいでおおらかに設計できた。そう、すわ製作所はとくに「つくりかた」にこだわっていて。組みたてかたというか。いかにシンプルに合理的にするか。構成やつくりかたからシンプルってことね。ひとつ柱になる構造があって、その構造自体が地震力とか鉛直荷重とか、同時にどちらも吸収できるかたち。それから当時、鉄骨が安かったの。いまの半分くらいです。これもデザインに影響しているね。

●水平に延びた箱、連続した窓も脚と対比されて特徴的ですね。
リーダースダイジェストというアメリカの新聞社のビルがあって。アントニーレーモンドと構造を担っていたワイドリンガーが建てたビルなんだけど、考えて考え抜いた上でのシンプルさが感じられて、こういう建物を作っていきたいと思っていた。いま林昌二さんが建てたパレスサイドビルが建っているところ。パレスサイドビルもファサードの構成、かたちはリーダーダイジェストビルのイズムを受けついでいるのかな、と思っていて。「NZS」はオマージュ的なものになったかな。

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