敷地は武蔵野の面影が残る緑豊かな住宅地、かつてニュータウンとして開発された地域である。聖ヶ丘はとくに一戸建て住宅用に開発された地域で、区画も40坪から50坪程度、また周囲に高層な建物がない一種低層地域である。敷地南東側、5m程下がったところには幹線道路がはしり、西側にはコナラやクヌギ、ケヤキの雑木林が残る公園が広がる。外観を特徴づける2つの屋根は水回りを中心に配置した設備棟、居間などの居住空間を持つ居住棟それぞれに架けられている。設備棟の屋根は、浴室や台所に柔らかな光を導く。また、この屋根は南からの太陽の直射を跳ね返し、居間の吹抜けに設けた北側上部の窓から光を取り込む反射板として機能する。居住棟の屋根は南に向かって深い軒を延ばし夏場の直射を防ぐ。吹抜けの縦長の窓からは公園の広葉樹が顔をのぞかせる。差し込む西陽は様々な光と影を写し出していく。南面の大きな木製の引き戸を開ければ、庭、デッキ、居間が一体となる。室内にいながらも自然林の緑を揺らす風、室内に注ぎ込む太陽の光、自然のうつろいと共に生活できる空間を目指した。

Design:
眞田大輔
畑中昌子
Structure:
相原俊弘(SDG)
ド グェン トアン(SDG)
Land:
東京・多摩
Client:
個人
Construction:
有限会社坂本建築
竣工年月日:
2011年12月
用途:
個人住宅
構造・構法:
木造
基礎:
ベタ基礎
規 模
階数:
地上2階
敷地面積:
197.43
建築面積:
75.73(22.94坪)
延床面積:
84.46(25.59坪)