敷地は多摩川に沿う高台にある。建主は隣人が引越して空き地となったこの土地を購入し、自身の家から繋がる庭をつくる計画をしていた。打合せの中で、人を招くことが多く、釣った魚でホームパーティーをすることなどを伺って話は広がり、バーベキューハウスを計画することとなった。建物は、9坪の「屋内」と、そしてその「屋内」と等しい大きさのある「軒」をもつ。引き込みの大きなガラス戸を開け放つと内と外が繋がり、庭が内部に取り込まれ、大きな空間が生まれる。大屋根は、建物の両側に配されたコンクリート壁を繋ぐ鉄骨の梁と軒を支える鉄骨の柱によって支持される。張り出した軒は雨風にさらされるので、傷みが激しいため、耐久性を考慮し、4寸角と3寸角の国産杉を使った。大きさの違う木材を交互に組み合わせ、無垢材の素朴な重厚さを残しつつ、天井に陰影をつくる。また、屋根全体に太陽光パネルを載せ、発電した電気を母屋で利用している。都市で暮らしながらいつ何時でも「離れ」に足を運ぶことができる贅沢。この「離れ」である 空間では、自然豊かな遠くの「別荘」でなくとも、都市の真ん中で日常から切り離された時間を瞬時にもつことができる。

Design:
眞田大輔
福田善成
Structure:
名和研二
三崎洋輔
Land:
東京都・世田谷
Client:
個人
Construction:
株式会社中島建設
Lighting:
株式会社ファーストデザインシステム 
竣工年月日:
2015年7月
用途:
専用住宅
構造・構法:
鉄筋コンクリート造、一部木造及び鉄骨造
規 模
階数:
地上1階
敷地面積:
297.53
建築面積:
62.51
延床面積:
50.42