渋谷区代々木上原に計画された服飾製造会社の本社屋。敷地は東西に細長く、北側が道路に面している。 施主からの要望は大きく2点。ランニング・メンテナンスコストを最小限に抑えた建物とすること。働く人が住まいのようにリラックスしながら仕事ができる空間を作ること。ランニングコストを下げるには熱負荷を減らすことで空調負荷を下げ、太陽光を利用し照明の使用量を下げる事が得策である。計画では敷地の特徴を生かし、太陽からの直射日光を受けない北側道路面に気密性能の高い木製の2重ガラスの大開口を設けて積極的に太陽光を室内に採り入れた。開口と執務空間との間にある吹き抜けは、垂れ壁とカーテンによって仕切られ、外部からの視線や室内外の温度差を緩和するための空間となっている。この吹き抜け空間では最上階の窓と1階窓が、執務空間を通らず(※執務空間で通風をとると書類が風に飛ばされるなどの影響を受ける)通風できるため中間期の空調機の使用を可能な限りなくそうと試みている。 住まいのような空間という要望に対しては、構造、仕上ともに可能な限り暖かみのある木材を使用し、屋上にはワーカーがいつでも利用することができるバルコニーを設けた。この屋上バルコニーは、南側と北側の光採りの為の高窓によって挟まれ、道や近隣からダイレクトに見られる事がないようプライバシーを配慮している。長い執務時間における息抜きや、自然なコミュニケーションが生まれるような「庭」の機能を持たせることによって、作業効率が高まることを期待している。

Design:
眞田大輔
畑中昌子
Structure:
名和研二
森永信行
Land:
東京・渋谷
Client:
株式会社 アンビデックス
Construction:
有限会社中島建設
竣工年月日:
2012年03月
用途:
事務所
構造・構法:
木造
基礎:
ベタ基礎
規 模
階数:
地上 3階
敷地面積:
81.74
建築面積:
52.32(15.8坪)
延床面積:
135.24(40.98坪)